学校給食用米穀の供給体制
茨城県学校給食会は、昭和51年度に米飯給食が制度化されて以来、学校給食用米穀の適正、円滑な供給をおこなってきました。昭和58年度から、茨城県の良質米安定供給推進事業が開始され、県産コシヒカリを40%混入し美味しいご飯を提供してきました。
平成12年度から、国の補助金廃止に伴い、県内産100%の自主流通米(現在は民間流通米)コシヒカリ、ゆめひたちの産地指定に切り替え、農業団体等のご協力により、茨城の良質米を安定供給しています。
なお、平成29年度からはコシヒカリのみの取扱いとなっております。
産地・品質 | 新米で、地元産米(当該市町村の要望に基づく県内又は市町村等)玄米である。 |
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安定供給 | 計画数量に基づき、届出業者(JA全農いばらき等)へ1年間分数量を確保要請する。 全県対応なので、凶作 不作時にも対応できる。 |
保管体制 | 低温倉庫保管により品質を確保する。 JA全農いばらき関係倉庫において、市町村ごとに区別し保管している。 |
玄米買い付け時期 | 本会が使用前月に購入をする。 |
精米加工条件 | 「学校給食用米穀とう精委託選定基準」により業者選定をする。 精米加工の委託は、玄米の種類・等級及び数量・指示歩留及び、精米の具備すべき条件を明記。 |
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売渡価格 | 価格を原則として年間2回(4月〜10月、11月〜3月)県内同一で設定する。 |
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所要栄養量の確保 | ビタミン(B1・B2)・鉄分を強化している。 |
選定・承認 |
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委託加工契約 |
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その他 |
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県内産コシヒカリを基本としています。
※平成15年度をもって、国の計画流通制度が廃止になり、新たな安定供給体制になったため、自主流通米という表現がなくなりました。
※平成15年度をもって、登録出荷取扱業者(登録制)が廃止となり、16年度から届出制になりました。
学校給食用小麦粉について
平成14年4月から学校給食用小麦粉の取り扱いが各都道府県の学校給食会に移行され、独自に規格を定めてその小麦粉を供給しています。茨城県の学校給食用小麦粉は、地場農産物や本県農林産業に対する子供たちの理解を深め、県内農産物の利用促進と県内食糧需給率の向上を図るため、学校給食用パンに、輸入小麦(アメリカ及びカナダ産)80%に※県産小麦(きぬの波)を20%ブレンドしたもの、学校給食用めんに、県産小麦(きぬの波)を100%使用したものに決定しました。その後、令和3年度からはパン用粉に使用する県産小麦を、より製パン適正に優れた※ゆめかおりに変更しました。令和6年度から県産小麦(ゆめかおり)の割合を20%から30%に変更しました。
※茨城県では、需要が見込まれる主要農作物の生産の普及を図るため、気候や土壌の条件、需要動向などを考慮し、県内で普及すべき優良と認められる品種を奨励品種に指定しています。 きぬの波、ゆめかおりともに茨城県の奨励品種に指定されており、きぬの波はうどん等の使用に適した中力粉で、ゆめかおりはパン等の使用に適した強力粉です。
製粉工場(昭和産業)から購入する小麦粉については、本会が定める「学校給食用パン用小麦粉検定実施要領」により、一般財団法人日本穀物検定協会に委託し、製粉のロット毎に検定を実施しています。
また、残留農薬検査については、下記項目につき年2回パン工場から抜き取り、厚生労働大臣の登録を受けた検査機関に委託し、結果を本会ホームページ上に公開しています。
※学校給食用小麦粉品質規格
以下の17項目について検査しております。
イミダクロプリド、カルバリル、クロルピリホス、クロルピリホスチメル、クロルメコート、
ジクロルボス及びナレド、ジクワット、チオジカルブ及びメソミル、デルタメトリン及びトラロメトリン、ビオレスメトリン、ビフェントリン、ピペロニルブトキシド、フェニトロチオン、フェンバレレート、ペルメトリン、マラチオン、メトプレン